大学生の一人暮らしの家賃相場はどれくらい?お得な物件を探すコツ
新生活を始めるとなると、気になるのが日々の生活にかかる費用ですよね。中でも賃貸物件の家賃は生活費の大半を占める出費ですので、大体の相場を把握しておきたいところです。
この記事では、大学生の一人暮らしの家賃相場と、価格が上下する主な要因について解説します。
一人暮らしの大学生の家賃相場
家賃の相場は地域によって異なり、東京や大阪などの主要都市の平均相場では高騰する傾向があります。
全国大学生活協同組合連合会が2020年に全国の国公立および私立大学の学生を対象として実施した「第56回学生生活実態調査」では、大学に通う下宿生の平均家賃は「52,910円」となりました。
また、同組合が実施した「2020年度保護者に聞く新入生調査」では地域別一人暮らしのための費用比較データが公開されています。この調査では全国を10地域に分け、それぞれの地域における1ヶ月家賃の平均額を算出しています。
「北海道エリア」43,600円
「東北エリア」45,000円
「北関東・甲信越エリア」38,400円
「東京・埼玉・千葉・神奈川エリア」64,300円
「北陸エリア」43,200円
「東海エリア」40,400円
「大阪・兵庫・和歌山エリア」52,300円
「京都・滋賀・奈良エリア」53,200円
「中国・四国エリア」40,200円
「九州・沖縄エリア」42,400円
地域により金額に差がありますが、上述の第56回学生生活実態調査の結果を加味すると、全国の家賃相場の平均はおおよそ45,000?55,000円の間で推移していることがわかります。
セットアップ賃貸の家賃相場は?
家具家電付きのセットアップ賃貸の家賃相場は、同条件の一般的な賃貸マンションの「120%~130%程度」となっています。家賃が高めに設定されている分、家具や家電を揃える費用と手間がかかりません。
家賃が高くなる理由
賃貸物件の家賃が高くなる理由には、「立地」と「建物のスペック」が影響しています。家賃が相場よりも高くなる主な原因は、以下の通りです。
【立地】
立地が良い
都市部や市街地の中心など、日常生活や通勤・通学に便利な地域は家賃が高くなる傾向にあります。
周辺環境の利便性が高い
スーパーマーケットやドラッグストアの他、大型商業施設などがある利便性の高い地域も家賃は高めになる傾向です。治安の良さや地盤の強さが影響することもあります。
【建物】
居住面積が広い
同じ条件の物件であれば、居住面積が広い物件の方が家賃は高くなります。
設備が良い
耐震性能に優れていたり、オートロックやエアコンなどの設備が最新の物件も家賃が高くなります。
築年数が浅い
築浅の物件は家賃が高くなります。
駅に近い
駅からの距離が近い物件は、利便性が高い分家賃が高くなる傾向にあります。
家賃を低く抑えるには?
家賃を低く抑えるには、家賃が高くなる条件を避けて物件を探せば良いということです。具体的には次のようなポイントを意識して探すと、相場よりも安い物件が見つけやすいでしょう。
【立地】
郊外や各駅停車の駅で探す
都市部や市街地の中心から離れている駅や、各駅停車の駅は家賃が安い傾向にあります。
駅から離れた場所で探す
駅からの距離が近い物件は家賃が高くなりがちです。駅徒歩7分、バスなどを使うことも視野に入れるなら駅徒歩15分くらいまで許容範囲を広げると、家賃が安い物件が見つかりやすくなります。
【建物】
シンプルな間取りで探す
一般的には専有スペースの狭さに比例して賃料は下がります。間取りが狭くても気にならない場合には好条件ともいえるので、1Kやワンルームといったシンプルな間取りで探してみるのがおすすめです。
築年数が古い
一般的に、築年数が古い物件は家賃が下がります。「築年数が古い物件=汚い」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、リノベーションなどで新築同様になっている物件も多くあるので、一度探してみる価値はあります。
まとめ
物件を探すときは、都心部や通学に便利な地域の家賃相場はどうしても高くなってしまうでしょう。そんな時は、最寄り駅までの距離を伸ばしてみたり、快速の止まらない駅を選択するなど条件を緩和することで予算に合った物件が見つかる可能性が高まります。