単身赴任に必要な生活費はいくら? 内訳と節約のコツを解説
会社の辞令に伴う転勤により、本来の住居を離れて単身暮らしを行う「単身赴任」。会社員であれば誰にでも可能性のある労働形態ですが、赴任先での暮らしにかかる生活費が気になる方も多いかもしれません。
この記事では、単身赴任が決まった方へ向けて「単身赴任で必要になる生活費の内訳や節約のコツ」を解説します。
単身赴任先で必要な生活費は「平均15万円」
日本の単身赴任者は世代によって大きくその割合が異なります。独立行政法人である労働政策研究・研修機構が公開している「ユースフル労働統計2020」によると、1987年から2017年までの単身赴任割合は50代が最も高く、入社以降、年代が上がるにつれ上昇する傾向にあります。
総務省統計局が公開している「家計調査報告2020」によると、単身世帯(平均年齢58.5歳)の出費支出は1ヶ月平均「150,506円」となっており、世代による出費支出の差や二人以上の世帯との格差を考慮しても、単身世帯と単身赴任者の出費支出に大きな差はないでしょう。
ただし、単身赴任者には会社から手当(単身赴任手当や住居手当など)が支給されることが一般的です。厚生労働省の令和2年就労条件総合調査によると単身赴任手当の平均支給額は47,600円となっており、手当の金額次第で月々の生活費は変動します。
単身赴任の生活費の内訳
1ヶ月の出費支出の目安がわかったところで、具体的な内訳をみていきましょう。一般的に必要になる代表的な出費内容をまとめました。
家賃
賃貸物件の居住費用。地域によって家賃相場は大きく異なる。また、会社から支給される諸手当によっても自己負担額は変動する。
水道光熱費
水道・電気・ガス等の使用費用。単身赴任者の相場は月平均1万円程度。
食費
日々の飲食費。月平均4万円程度。
日用品雑費
洗剤やトイレットペーパーなどの消耗品購入費。月平均5,000円程度。
通信費
スマートフォンやインターネット回線の契約費用。月平均15,000円〜18,000円程度。
娯楽費
趣味に使う費用。お小遣い。月平均15,000円程度。
その他の支出
帰省時の交通費や医療費など、生活する上で必要になる諸々の費用。月平均25,000円程度。会社から一部補助される場合もある。
単身赴任の生活費を節約する方法
家族と別々に生活することになる単身赴任先では月々の生活費をなるべく節約したいものです。以下に生活費を抑えるコツをご紹介します。
①会社の福利厚生を活用する
一般的に単身赴任者には会社から様々な手当が支給されます。
〈単身赴任者の手当例〉
- 住宅手当・・・賃料や生活費の補助金
- 家賃補助・・・家賃額を基準に会社が規定額を補助する
- 帰省手当・・・帰省の際の公共交通機関費用の補助金
- 引越し手当・・・引越しの際に発生する費用の補助金 など
会社によって手当の内容や金額は異なりますが、利用できる手当はすべて活用し、自己負担軽減に努めましょう。
②家具家電付きの物件を利用する
単身赴任は赴任期間が決まっている事が多いため、家具家電を新しく準備しても期間が終われば使わなくなる、引っ越しで移動させるのが面倒、といったことが起きてしまいます。
「単身赴任の生活で新しくものを増やしたくない」という人には、家具家電付きの物件がおすすめです。生活必需品が予め備え付けられている家具家電付き物件であれば、赴任先で必要になる家電や家具を購入せずに済みます。
LiVEMAXのセットアップ賃貸では、最低限の暮らしをシンプルに、快適に送ることができる「スマートシリーズ」や、グレードの高い物件でモチベーションを上げることができる「プレミアムシリーズ」など、多様な物件シリーズから要望にあったお部屋を選択できます。
③物件にこだわり過ぎない
間取りや室内設備、交通の利便性など、立地や建物の品質にこだわり過ぎない事が大切です。好条件の物件は家賃も高額であり出費支出がかさみます。一時的な仮住まいという認識を持ち、赴任先の相場に合わせた物件を選択すべきです。
④外食を控える
外食やコンビニは便利ですが食事にかかる出費は増加します。毎日の自炊が難しい場合には、お米を炊いたりスーパーを利用するなどして節約に努めましょう。
⑤固定費を改める
単身赴任先の住居でインターネット環境が必要になる方も多いでしょう。居住地が変更になるタイミングでお得に利用できる契約に乗り換えてみても良いかも知れません。
⑥帰省回数や時期を調整する
赴任先が遠方の場合には帰省の際の交通費がかさみます。会社からの手当を利用する方法もありますが、金額には上限が設けられているはずです。短い間隔の帰省や繁忙期の公共交通機関の利用を避けることでも節約になります。
まとめ
単身赴任の生活費には平均15万円程度の費用が必要です。ただし、意識的に出費を制限する事で簡単に生活費を節約する事が可能です。これから単身赴任生活を始める方は、上述したポイントを参考に日々の生活を上手にやりくりしてください。