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福島県の交通

県民の主な移動手段は自家用車がほとんどですが、福島県の公共交通機関は、新幹線・在来線・東北自動車道・バス・空港などの環境が揃っています。福島駅は、東北新幹線と山形新幹線の連絡駅となっており、在来線は南北・西・北西・北東方向へ伸びる路線があります。石川郡には福島空港がありますが、札幌空港と伊丹空港のみ就航しており、国際線は東日本大震災以来、就航がありません。

福島県の主要なエリア

浜通り地方
「浜通り」と称される地域は、福島県の東側、太平洋側に面しています。主に、相双(そうそう)エリアといわきエリアに分類されており、相双には、相馬市・南相馬市が、いわきにはいわき市があります。特に相双エリアは、東日本大震災で大きな被害を受けました。原子力発電所の所在地であることから、現在でもなお立ち入り禁止区域に指定されている地域が多くあります。いわき地域は、日照時間が全国でもトップクラスに長いことで有名です。夏は暑く、冬は雪深いイメージのある福島県ですが、浜通り地方の夏は涼しく、冬は比較的温暖で過ごしやすい地域なのです。
中通り地方 ( 福島市郡山市
福島県の中央部に位置し、奥羽山脈と阿武隈山地に挟まれている地域で、さらに細かく、県北(けんぽく)、県中(けんちゅう)、県南(けんなん)に分類されています。県北には福島市・二本松市・本宮市・伊達市があり、県中には、郡山市・須賀川市・田村市、県南には白河市が位置し、福島県民の多くが住むエリアです。交通の便も良く、東北新幹線、東北自動車道が通っています。降雪は少なく、通常は0~15センチ程度と、温暖な地域であることがわかります。
会津地方
会津地方は、福島県の西側に位置している地域です。会津若松市・喜多方市を中心にした会津エリアと、南会津町・下郷町・只見町・桧枝岐村がある南会津に分類されています。福島県内で最も雪が多い地域で、特に平均標高が約500メートルもある南会津はスキー場も多くあり、冬にはスキーを楽しむために多くの人が訪れます。日本で4番目の大きさを誇る猪苗代湖も会津地方に位置し、一年を通してレジャーを楽しむことができるため、季節を問わず多くの人で賑わっています。

福島県の暮らし

東京からのアクセスも良く、一年を通して過ごしやすい気候である、いわき市や福島市、郡山市に人口が集中しています。家賃相場は、一人暮らしの1R~1Kで3万円台からあり、ファミリータイプの2LDK~3DKでも、5万円台で借りることができます。県民による「住みやすさランキング」では、10年連続第一に輝いているのが本宮市です。生活に必要な、スーパーやドラッグストアも充実しており、小学校・中学校・高校、公園も多く、図書館や総合体育館、市民プールなどもあり、子どもを育てる環境も良いことから、人口も年々増加しています。近年では都会を離れた地方での生活を希望する人が増えていることから、県全体で移住支援制度を充実させています。仕事を変えずに移住することも可能な地域もあります。

福島県の観光スポット

大内宿
福島県の観光スポットとして名高い場所の大内宿は、宿場街として栄えたことから、茅葺屋根の古民家が多く建ち並んでいます。江戸時代へタイムスリップしたような感覚を楽しめるほか、懐かしいおもちゃや食べ物を扱う土産店や、郷土料理を味わえるお店が軒を連ねています。
あぶくま洞
約8000万年の歳月を積み重ねて作り上げられた鍾乳洞です。全長は約600mほどあり、洞内の平均気温は15℃と少し肌寒さを感じる場所です。しかし、上からぶら下がった鍾乳石や、下から伸びる石筍に圧巻されることは間違いありません。最大のホールである「滝根御殿」では、クリスタルカーテンやボックスワークなど、神秘的な世界を目の当たりにすることができます。
猪苗代湖
郡山市と会津若松市の間にあり、国内第4位の大きさを誇る湖です。湖畔にはキャンプ場、ホテル、マリンスポーツが楽しめる場所もあるので、レジャースポットとしても人気を博しています。猪苗代湖の近くには、磐梯熱海温泉・猪苗代温泉・西久保温泉など、多くの温泉地があるため、猪苗代湖を楽しんだ後に温泉で旅の疲れを癒すこともできます。
会津喜多方ラーメン館
喜多方ラーメンは、日本三大ラーメンのうちのひとつとしてとても有名です。蔵の町・喜多方に所在置く「会津喜多方ラーメン館」では、喜多方ラーメンの試食ができ、お土産のラーメンも約40種類が揃っています。ラーメン好きなら一度は訪れてみたいラーメンの聖地です。