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沖縄県の交通

本州や九州からも離れていることから、県外への移動は主に空路を利用します。那覇空港からの国内線の主な就航先は、千歳、羽田、成田、関西、伊丹、中部、神戸などです。ソウル、バンコク、シンガポールなどアジア方面にも就航しています。本島から久米島や宮古島、石垣島、与那国島へ行く際にも飛行機を利用しますが、近い島との往来では、船舶が利用されています。鉄道に関しては、国内で唯一通っていない県です。島内の移動は自家用車、バスが多く、那覇空港からはモノレールの通称「ゆいレール」が通っているため、繁華街や観光スポットに行くときには便利な交通手段となっています。

沖縄県の主要なエリア

沖縄本島南部 (那覇市
那覇市、浦添市、豊見城市、糸満市などを含むエリアで、東シナ海に面しており、一年を通して暖かく、高温多湿な気候です。県庁所在地および沖縄県の最大都市である那覇市には約32万人が居住しています。沖縄の玄関口である「那覇空港」や、有名な繁華街「国際通り」があり、観光利用も多いです。近年は沖縄に移住する人が増えたため、那覇市の周辺エリアはベッドタウン化の傾向を見せています。
沖縄本島中部
沖縄市、宜野湾市、うるま市、中頭郡を含むエリアで、沖縄市を中心市とした都市雇用圏です。沖縄県の人口は約30万人、人口増加率が最も高い県とされていますが、その中でも特に増加率の高いエリアです。この地域には、治外法権になっている嘉手納基地や、宜野湾市の普天間飛行場などの在日米軍基地があります。国際色豊かな街です。
沖縄本島北部
名護市、国頭郡、島尻郡を含むエリアで、旧郡の名称の名残で「国頭地区」とも言われています。名護市は、2000年にG8(要国首脳会議)が開催され話題になりました。人口は約63,000人。名護市営球場は、北海道日本ハムファイターズの春季キャンプ場として毎年利用されています。国頭郡は、自然の宝庫と言われるほど、アクティブ派に人気。大石林山、ヤンバルクイナ展望台、森林公園など多くの観光スポットがあります。
離島
久米島、慶良間諸島、大東諸島などを含むエリアで、「南部離島」とも言われています。久米島は沖縄諸島の中の最西端に位置する、本島から約100キロも離れた島です。ダイビング地としても人気があります。また、絶滅危惧種の「キクザトサワヘビ」の生息地であることから、2008年には「久米島の渓流・湿地」がラムサール条約に登録されました。

沖縄県の暮らし

沖縄は真冬でも気温が10度を上回り、1年を通して温暖な気候なのでとても過ごしやすいです。リゾート地としての人気が高い地域が数多くあり、美しい自然を満喫しながら暮らすことができるでしょう。ただし湿度が高いため、沖縄で暮らす場合は家の湿気対策が必要になることがあります。街中にはスーパーやショッピングモールなどの生活環境も充実しているので、車を持っていない人でも交通の便が充実しているエリアを選べば不便に感じることはありません。一人暮らし、ファミリーに関わらず、那覇市と浦添市は人気のため家賃相場は高めです。人口が増え続けているので県全体の家賃相場も増加傾向にあります。マイカーの利用を考えている人は、モノレールの駅から遠い郊外エリアにも目を向けるとお得な物件を見つけられるでしょう。

沖縄県の観光スポット

首里城
那覇市の首里城公園にある「首里城」は、琉球王国として栄えた沖縄の歴史を物語る建造物です。約450年にわたる琉球王国の歴史を伝えるべく、儀式や宴を再現し、当時の雰囲気を感じられる貴重な場所でしたが、2019年10月の火災により正殿などが全焼。再建を望む声も多く、様々な人が尽力し、現在は一部施設が開園しています。また、首里城跡は、2000年12月に世界遺産に登録されました。
ひめゆりの塔
糸満市にある「ひめゆりの塔」は、決して風化させてはいけない第二次世界大戦を伝えていく場所です。当時地上戦が行われ、「ひめゆり学徒隊」として動員された沖縄師範学校女子部と、沖縄県立第一高等学校の教師・生徒のための慰霊碑として建てられました。資料館には、遺品の展示や、生存された方々の証言や映像を観ることができ、二度と繰り返してはいけない、戦争の悲惨さを学ぶことができます。
国際通り
那覇空港からモノレールで行ける「国際通り」は、沖縄きっての繁華街です。約1.6kmにも伸びるメインストリートには飲食店やお土産が購入できるショップが建ち並び、地元住民はもちろん沢山の観光客で賑わっています。また、近くの「市場本通り」「平和通り」「公設市場」も庶民的なムードが満載で、沖縄ならではの雰囲気を楽しむことができます。